2022/9/9 OPENDAY 河合隆平さん『旅する列車を作ろう!』
Telacoya旅する小学校一般公開講座OPENDAY
第4回はブロック玩具造形家の河合隆平さんによるブロック創作の講座です。
「持ってる!」「ミニフィグ(※)って何?」「何体持ってこよう…?!」
REGO®︎ブロックを使ってのワークショップとあって、みんなワクワクしながら当日を迎えました。(※ミニフィグ…レゴの世界で人物となるもの。ここではレゴ世界でのみんな自身!)
スタートしてからはみんな黙々と作業に集中し、手を動かしながらどんどん空想を広げ、さらにレゴを組み立てていきます。空想の世界はとどまるところを知りません。
第1部は《ワークエスチョン》。
河合さんは自己紹介のあと、「趣味とお仕事」の話をしてくださいました。
「レゴはお仕事じゃありません」と話す河合さん。
小さい頃から物作りが好きで、レゴブロックだけではなくて、プラモデル作りなど別の物作りもしていたとのこと。いまのお仕事は、物作りが大好きで続けてきたからこそやっているんだ!と、好きなこととお仕事のつながりを紹介してゆきます。
河合さんはいま、都市開発に携わるお仕事をされています。
「いまある場所にCGで建物を建てて、〈もしもここにこのビルができたら、街の風景はこうなるよ〜〉と見せるのが仕事」と河合さんが話すと、「CG」「模型」などと聞いて子どもたちの目もキラキラしてきました。
続けて、河合さんは「いま見ている風景で空想したことをレゴなどで作って合成する遊びをいつもしている!」と語り出します。「いま自分が見ている風景に、もしも怪獣が出てきたら…」「もしもこんなにおっっっきい乗り物があったら…」河合さんがいざなう「もしも」の世界に、子どもたちもだんだんひきこまれていきました。
「もし〜だったら…」「うん、よくやるかも」
お話を聞きながら、子どもたちの間に空想の種がどんどん蒔かれていきます。
趣味も、長く続けていたらたくさんの友達に会えて、
すごく長くやっていたら本に載ったりラジオに出たり…
好きなことをずっと続けていたら、いいことあるよ! と河合さん。
趣味を一人でやっていてもいいけれど、長くやっていたら同じものが好きな仲間にも出会える。力強い応援のメッセージを子どもたちに届けてくださいました。
第2部はワークショップ。
今回は河合さんからテーマが出されました。
テーマは、《旅する列車を作ろう》。
土台の部分だけが準備されていて、
参加者はこの土台にレゴブロックを使って「旅する列車」を作っていきます。
はじめに、河合さんから問いかけがありました。
「もしいまここにいるみんなで世界一周をするとしたら、どんな乗り物に乗っていきたい?」
「海は列車じゃ渡れない」と話す子どもに河合さんは「それも空想しよう! 海を渡れる列車にすればいいんだ!」とアドバイス。それを受けて子どもたちからも「空も飛べたらいいんじゃないの?」とぽんぽんアイディアが飛び出すようになりました。
十分にアイディアが飛び交ったところで、一斉スタート!
「もしかしたら旅の途中でモンスターと出会うかもしれない。モンスターと出会っても戦えるように武器を乗せておこう」と空想を広げる子。
「長旅でもリラックスできるように、ベッドがあって、屋上にバーベキュー台があって」と意外な現実味も混ぜてくる子。
「旅をしていると〈これは食べ物らしいけれど食べてもいいのか?〉という場面がある! そこで、〈これは食べてもいいのか〉を判断してくれる」機械を搭載した、《研究車両》。
これには大人の参加者・スタッフの方がタジタジに! 大人はこうしよう、と考えてから組み立てをしていきますが、レゴに慣れていないからどうしても行き詰まる場面があります。一方で子どもたちは考えるよりも手を動かしてそこからさらに空想を広げて繋いでいく。子どもたちがもつ空想の力に圧倒されたワークタイムでした。
時間内に終わらなさそうな子どもには、河合さんから「ここで完成させなくてもいいよ」と声がかかりました。空想が時間に縛られずにいられる、優しいお声かけでした。
そうして、みんなの車両が大集合!
車両同士を連結させて、長〜いひとつなぎの列車に編成しました。そして、自分の車両を紹介したいひとは「こんな車両です」と自分で作った車両のストーリーを紹介しました。
最後に、みんなが持ってきたり選んだりした「ミニフィグ」を車両に乗せました。
ミニフィグは、自分を表すもの、と最初に教えてもらっていたもの。
この列車に乗る自分を空想して、自分の車両にミニフィグを乗せたところで、本日のOPENDAYも終了となりました。
河合隆平さん、ありがとうございました!
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